妊娠して初めての受診
「色々」は後で書くつもりでいるが、
私が稽留流産の告知を受けた後、色々あって転院した。
妊娠して初めて受診したクリニックは、便宜上Aとする。
転院先をBとする。
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「妊娠できたじゃん」
クリニックAを受診し、診察室で初めて先生に言われた言葉。
そう、この1か月前くらいにここを受診したときに
「基礎体温は70点かな。でもしばらくすれば妊娠できそうだけどねぇ。」
「もう少し体温測って、また来て。」
と言われていたのだった。
今回、妊娠反応がでてクリニックAを受診。
基礎体温表を持参した。
診察前に行った尿検査から、妊娠反応が出ていることを告げられ、
私ウキウキ。でも正直、妊娠した自覚はあまりなかった。
妊娠したら、手放しに嬉しくなるはずだと思っていたけれど、
まだ自覚もないし、つわりもないし、気持ちがふわふわ浮いている感じ。
まだ夫にしか話していないしなぁ。
「よし、じゃぁエコーで確認してみようか。」
先生にそう促され、内診してもらった。
画面に、なにやら映った。
黒くて小さい、お豆みたいなのが
チョンっ
って、あった。
あれ、何だろう・・・
そう思っていたら、先生に
「あ、見えるね。ちゃんと子宮にあった。よかったよかった。」
どうやらこれで子宮外妊娠ではなく、正常妊娠と判断された。
映ったお豆ちゃんは、胎嚢というものだそう。赤ちゃんの袋。
この先袋が大きくなって、そのうち赤ちゃんが見えてくる。
あと2週間後くらいには、赤ちゃんが見えて、
心拍が確認できれば、母子手帳の交付手続き、出産予約の手続きなどを行うそうだ。
先生は簡単に説明してくださった。
私は、
へぇ~そうなんだ。里帰りしたいから、病院の予約早めににしなくちゃ。
くらいにしか思わなくて、
まさか後に自分が流産するなんて、この時はこれっぽっちも
微塵たりとも思わなかった。
このお腹の中に、赤ちゃんがいるのかぁ。
早く赤ちゃん見えてこないかな。楽しみだな。
お母さんとお父さん、どんな反応するかな。
エコー検査をする前は、妊娠の自覚もなくふわふわした気持ちだったけど、
あのお豆ちゃんを見てからは、じんわりと温かい嬉しさがこみ上げてきた。
とにかく、嬉しかった。