まるこの、はなまる日和。

はじめまして。アラサーです。新婚生活のこと、仕事のこと、妊活・妊娠・流産のこと、いろいろ綴ります。

セカオピを受ける②(先生からの驚きのひとこと)

ママ(=職場の同僚。自分の母親くらいの方なので命名)に相談して、

B病院に行くことに決めた。

 

ちょうど私の住んでいるところから車で10分くらい。

 

 

 

電話で来院予約をする際、今までの経緯を説明。

 

 

そして、いざ来院。。。

 

 

 

看護師さんがとっても優しく話を聞いてくれて、

とても心強かったのを覚えている。

 

 

もう、このころにはつわりはほとんどなくなっていた。

食べづわりのタイプで、初めての体験で自分としては辛かったけど、

きっと私が体験したつわりなんて、序の口なんだろうな。

我慢できる程度だったし。

 

 

そんなつわりがなくなったのも、

赤ちゃんの成長が止まったからなんだろうと察し、とても寂しかった。

 

 

さらに、待合室にいる沢山の妊婦さん。

幸せそうな妊婦さん。

 

 

なんで自分は流産になっちゃったんだろう。。。

 

 

今思い出すと、その光景がとても切なくて辛いけど、

あのころの自分は意外と冷静だったと思う。

 

 

 

先日自分は「流産」と言われた。

ところが自覚は全くない。だって、腹痛や出血などの症状がないんだから。

 

「流産」なんて信じられないし、信じたくもない。

納得できない。目を背けたい耳を塞ぎたい。

 

でも今日は、それに納得するために、向き合うために来た。

 

違う先生から、もう一度診察してもらって、

どういう状態なのか、しっかり聞いて来よう。

 

そう思って、ひたすら順番を待っていた。

 

 

 

 

そして、順番が呼ばれた。

診察室に入る。

 

太っちょで、60歳くらい(に見える)の先生。

第一印象は、少し怖そう。

 

今までの経緯を確認して、早速内診してもらうことに。

 

このときの感情は、もちろん「無」である。

 

 

 

 

というか、「無」だった。

 

 

 

 

このときまで

 

 

 

 

 

先生:そうだね~。。週数にしては、やっぱり遅いよね。

   普通、8週っていうと、赤ちゃんが見えてきて、心拍聞こえるんだよ。

   でも、それがないよね。これはね、もう流産だよ。

 

まるこ:・・・・・・。はい(涙)。

 

 

先生:・・・・・・。クリニックAの先生からは、うーんと・・・言われてる?

 

まるこ:・・・??

 

先生:双子だったんだね。これ双子だよ。

 

まるこ:(え・・・!!!)

 

先生:ほら、これ。ふたつ見えるでしょう。

 

まるこ:(・・・・・・!!!)

 

 

 

そう、この時。

 

流産であると改めて診断されたと同時に、

双子であったことを知った。

 

 

 

 

 

 

診察室に戻り、先生は次のように説明した。

 

 

・流産であること

稽留流産といって、成長が止まり、出血が始まる前の状態であること

・双子であること

・一般的には一卵性、二卵性の分類で知られているが、

 本来、毛膜性と羊膜の違いで双子は分類し、それによりリスクも変わること

・今の状態からは、その分類を判定するのは難しいこと

・ただ、初期は染色体などの不具合により自然淘汰されるパターンが多いので、

 おそらく同じ遺伝子・染色体構造により、同じ運命を辿っている(流産)と

 考えた方が自然であること(つまり、一卵性の可能性が高いだろう)。

・クリニックAの先生が今まで双子を伏せていたのは、

 それと同時に流産も案じたためであろう

・この先1週間以内で出血が始まるとのクリニックAの先生の見立ては、

 自分も同感であること

・ただ、自然出血がない場合は、ずっと待つよりも手術をして

 取り除いた方が、その後の母体をにとっては必要だと思うこと

・まずは1週間後、クリニックA(もともとの主治医)を受診し、診察を受けるように

 

先生は静かに説明してくれた。

 

 

 

 

私は泣いていた。

私は複雑な思いだった。

 

 

・やはり流産であった現実に直面し、向き合いたいけど気持ちの整理ができない

・自分ではどうしようもできないことが悲しい、悔しい

・双子と言われ、もうひとつの命にも気づいてあげることができて嬉しい

・でもやっぱり悲しい

・これから来ると言われている、出血が怖い、受け止められない

 

 

 

様々な感情が私を襲って、泣くことしかできなかった。

 

それを見て、先生は続けて言った。

 

 

ごめんね。

この時期の流産はね、僕がなんとかできればいいんだけど、できないんだよね。

医療ではどうすることもできないんだよ。

たまごが、自分の判断で、成長をやめるの。

悲しいけど、でもそれが自然の成り行きなんだよ。身体が正しい判断をしてくれた。

 

僕たち医師の中ではね、聞こえは悪いかもしれないけど

「流産をしてくれた」って表現するの。

たまごが自分の判断で成長を止めたことで、

近い将来、その赤ちゃんが生まれてから、

大きな病気で辛い思いをすることがなくなるんだ。

これが自然淘汰なんだよ。

 

 

 

 

 

そうか。

身体が赤ちゃんを守るために、正しい判断をしてくれたのか。

赤ちゃんが大きな病気をもって生まれて、辛い思いをしないように。

そうかぁ。

 

 

涙は変わらず出るけど、悲しいことは変わらないけど、

受け止めなければいけない。

 

 

自分は流産であった。

その事実は変わらないんだ。

 

 

 

 

診察室を出てからも、

自分に納得させるように、先生の言葉を反芻した。

 

 

 

 

 

この日も、よく晴れた冬の空だった。