まるこの、はなまる日和。

はじめまして。アラサーです。新婚生活のこと、仕事のこと、妊活・妊娠・流産のこと、いろいろ綴ります。

目が覚めて

掻爬手術のあと。

 

意識が戻ったのは、割とすぐだと思う。

 

遠くで看護師さんの声が聞こえる。

 

作業している音。

せわしなく動いている音。

 

頭がボーっとする。 

お腹が痛い。

 

 

最低限、お腹が痛いことだけは感じたが、

あとはまだ、頭がうまく働かない。

 

「まるこさん、聞こえますかー」

「まるこさんー、まるこさんー」

 

 

聞こえている、聞こえている。

でもまだ、うまく返事ができない感じ。

 夢の中にいる感じ。

 

 

しばらくして、返事はできた。

 

 

「起きれますか?」

 

・・・起きれない。

 

正直、この時は気持ち悪かった。

動けない。吐きそう。

 

 

看護師さんが無理にでも起こして歩かせようとするので、

その場で吐いてしまった(汚くてごめんなさい)。

 

でも、ずっと絶食だったので出る物なんて到底ないんだけど。

 

 

そんなこんなで手術室(という名の分娩室)を出た。

 

もう、どうしようもないくらい、お腹が痛い。

 

生理痛の重い感じ。

鈍痛。

お腹よじっても痛みは変わらないけど、

でもどうにかしたい、この痛み。

 

体勢変えれば痛みもましになるかな?みたいな希望持ちたいけど

実際全く変わらない。

 

病室に一旦戻って、夫に電話。

早く会いたい。

 

 

程なくして夫が登場したので、

看護師さんにお伝えし、再度先生の診察を受けることに。

 

階を降りて、診察室の待合室へ。

 

 

周りには、妊婦さんがいっぱい。

この光景も、正直辛かった。

 

仕方ないことなんだけど。

 

何度も言うけど、仕方のないこと。

 

でも、やっぱり悔しいし悲しい。

考えたって仕方ないのは分かってる。

 

 

 

気分が落ち込んできたところで、いざ診察。

 

 

 

内診では、

もう何も、映らなくなってた。

 

まあるい卵ちゃんがふたつ、今まではあったのに、

きれいになくなっていた。

 

悲しかった。

 

涙が出る。

 

 

もう自分は妊婦ではないんだ。

本当に、さよならしたんだ。

辛くて、寂しくて、やり場のない気持ちだった。

 

 

この日、自分の初めての妊娠が終わった。